この事例の依頼主
50代 女性
相談前の状況
50代女性からの相談。相談者と夫(相手方)は、結婚して30年です。子どもは既に成人しています。相談者は出産を機に仕事を辞め専業主婦をしていました。夫は、公務員で、5年後に定年退職の予定です。10年以上前から夫婦仲が悪く、家庭内別居状態でしたが、子どものことや離婚後のひとりで生活をしていけるか不安で我慢していました。子どもが大学を卒業したので、離婚を決意し、弁護士に依頼しました。
解決への流れ
当方から調停と財産分与、年金分割を申し入れたところ、相手方も離婚には異存はないとのこと。但し、専業主婦である妻(相談者)は経済的に家計に寄与していないので、財産分与も年金分割も応じないとのことでした。そこで、離婚、財産分与、年金分割を求める調停を申し立てました。その結果、1000万円の財産分与(夫の将来の退職金も考慮されました。)と年金分割50パーセントで調停が成立しました。
離婚したいのに、収入の多い夫に経済的に依存していて、離婚後の経済的不安から一歩踏み出せない方から相談を受けることはよくあります。財産分与や年金分割が、離婚後の経済的な保障となることがありますので、悩まず、まずはご相談頂ければと思います。